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日付のある預言詩9:ノストラダムス予言の年代軸

日付のある預言詩9:ノストラダムス預言の年代軸

ノストラダムスの『預言集』の中から具体的年号等を全て収集して順序付けると次のようになる。

1555.3.1(セザール宛序文の日付)
1557.3.14(アンリ二世宛献辞で言明された予言開始日)
1558.6.27(アンリ二世宛献辞の日付)
1580年代 (VI-2)
1585 (アンリ二世宛献辞で述べられた日付)
1606(アンリ二世宛献辞で述べられた日付)
1607 (VIII-71, VI-54)
1609 (X-91)
1700 (I-49)
1703 (VI-2)
1727.10 (III-77)
1732.6.12 (セザール宛序文:177カ年と3カ月と11日を序文の日付1555.3.1に加える) 備考1.
1736.2.6 (VIII-49)
1792 (アンリ二世宛献辞で述べられた日付) 備考2.
1999.7 (X-72)
2000 (I-48: 月の支配の20年= 20x100=2000)
2055 (III=94: ノストラダムス予言の全体が解明されて人々が満足する時期=予言集刊行から500年=1555+500=2055) 備考3.
3797 (セザール宛序文で言明された予言到達年)
9000 (I-48: 太陽の支配の継続期限=2000年から 7000年間=9000年まで)

ノストラダムスはどういう基準で、又意図で、これらの年号を明示したのか。

多分、個々の年号自体よりも、最後の三つを別にすれば、全て16世紀から20世紀の期間に限定されている、という点が重要だろう。太陽の支配の7000年の開始は、即ちノストラダムスの予言が終了する年である(I-48)から、そしてそれは西暦2000年の事と解されるから、セザール宛序文で言明された3797という予言到達年は彼の実質的予言のそれではなく、彼が太陽の支配の7000年を予言した限りにおいて、その範囲内に含まれる年として形式的に彼の予言範囲に含まれる、という間接的なものに過ぎない。

そして、「500年経過する中で、自分の予言への研究理解が段々と進み、そして一挙に大きな光が当たり、その時人々が満足する」というIII-94 詩の予言は、「難解な予言詩は出来事が生じた後に理解出来るようになる」という趣旨のセザール宛序文末尾の作者の説明を勘案し、且つ、物事の自然な進行をも斟酌すれば、2000年にその予言が終了し、そして従来の諸研究者の業績の総合の上に、一段大きな光がもたらされ、遂に彼の全予言が解明され、同時代の人々に理解されるようになるのに50年位かかる、と言う風に読み取れる。

従って、彼の実質的予言範囲は16世紀から20世紀迄であると断言してよい。

これら諸世紀をプロットするものとして、上記年代1555, 1557, 1558, 1580年代, 1585, 1606, 1607, 1609, 1700, 1703, 1727, 1732, 1736, 1792, 1999, 2000が、「ノストラダムス予言の年代軸 the chronological axis of the prophecies of Nostradamus」を構成していると言うことが出来るだろう。

備考1.「私がこの序文を書いている現在から177カ年と3カ月と11日経つより前に、そして現在とこの期限の間に、又その前後に幾度も、世の中の人間が災厄と長期の飢饉、戦争によって、更には洪水の如き大動乱によって、減少し、僅かの数になり、土地を耕そうとする人も居なくなるでしょう....」(ノストラダムス『予言集』初版セザール宛序文)

備考2.「時代の革新であると人々が思うであろう1792年....」(ノストラダムス『予言集』第3版アンリ2世宛献辞)

備考3.「 第三サンチュリ94詩 (§958, III-94):500年の間に、人々は、彼自身の時代の誉れであった人物への考慮を、次第に、益々大きく(plus = more)払うようになって行くだろう。次いで、突然、大きな光がもたらされて、その時代に、人々を大変満足させるだろう。」「大きな光、即ち、時代の誉れであったノストラダムスの予言集の完全な謎解きが、500年経て、従って、2055年頃に実現するだろうという意味である。」(ツェントゥリオ『ノストラダムス 世界史の予言者』p.86)

この詩については、大概の解釈者は一行目を否定文(plus = [ne] plus = no more)と解して「もはや尊敬しなくなる」と読むが、それでは事実に合わないから、ツェントゥリオ及びイオネスク(『ノストラダムス最後の勝利』p.208)のように肯定で読むべきである。

何故なら、難解この上も無いとは言え、ノストラダムス予言集の研究は弟子のシャヴィニを嚆矢として、幾世紀間、現在まで、連綿と継続されて来ており、過去の蓄積の上にその都度新たな寄与が加えられて、全体としては「過去456年(1555-2011)の経過の中で解明が徐々に進展して来た」という形態が間違いなく認められるからである。

例えば、各世紀の代表的研究者等について予言詩解明の先駆的研究例を概数で数えてみると次のようになる。

16世紀:45編(シャヴィニ)。
17世紀:20編(ジョベール、ギャランシエール、ギノー)。
18世紀:15編(ジャン・ルル、Vie et Testament de Nostradamus の著者、L'avenir dévoilé の著者H.D.)。
19世紀:270編(ベロー、ブーイ、バレスト、トルネ・シャヴィニ、ルペルティエ)。
20世紀:290編(ヴィニュワ、ヴェルナー、フォンブリュンヌ父子、ロブ、ツェントゥリオ、イオネスク、デュフレンヌ、オーヴァソン)。

もし、私の鑑識眼に大きな錯誤がなければ、世紀を辿る毎に、ノストラダムス研究の光は、
456580350640と増大し続けて来たのである。
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© Koji Nihei Daijyo, 2011. All rights reserved.
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